防犯とプライバシー②
私が行っている業務から考えて、本当は技術的なことをお伝えするのが役目かと思うのですが
敢えて全然違う切り口から物事を考えるのが好き(気が楽w)なので、今回は以前にも書きました
「防犯とプライバシー」の2回目を書かせてもらおうかと思います。
【前回のおさらい】
前回は、プライバシーは如何なる者でも守られるべきものなので、そうしたことから-
不安を煽るような報道や業者は、将来的に排除する仕組み(運動)が必要
ということを書きました。
では、防犯カメラや監視カメラを設置することが「悪」ではないかという見方をされる方も居られ
ますが、これには本質的な「メリット」と「デメリット」を理解する必要があるかと思います。
【そもそも何がいけないのか】
まずはデメリットですが、防犯カメラを設置すると自宅の敷地や事務所内で無い限り、不特定多数の
方が映像として捕らえられ、防犯カメラを管理している者や警察が閲覧することになります。
警察に関しては我々を犯罪の手から我々を守り、有事の際には法を以て処理するための機関です
ので、「法律」という約束事の中で生きている以上、信用するべきでしょう。
但し、議論の場はあって然るべきだと思います。
では、防犯カメラを管理している者の立場はどうでしょう?たしかに運用を管理しているので、有事
の際には第一線で活躍する立場だと思うのですが、警察と違って「義務と管理規定」が希薄です。
防犯カメラ等のセキュリティ機器や管理者を明確に定義した規格や約束事が無いのが
そもそもの問題だと私は考えます。
【対策は?】
官庁と有識者によって、機器の規格を規定しそれを満たす製品や団体・個人については認定を
行う制度が必要と考えます。尚、こうした認定制度でよくあるような「癒着・便宜」などを排除する
ために、法律によって明確な枠組みを整える必要があるでしょう。
法的な効力を持たない「無駄の仕分け作業」を公開するよりかはよっぽど重要な事柄だと思います。
ちなみに、防犯機器を扱う個人を認定する制度として「防犯設備士」という認定制度があります。
弊社では前述のような考えから、スタッフ全員が「防犯設備士」取得しています。
【忘れ去られたメリット】
人間誰しもデメリットは気になるものです。
これから先に進むためには今ある問題を対処するという基本的な行動規範に則ればごく自然な
ことだとは思うのですが、それが過剰だと本質的な問題解決に至らない場合があります。
防犯カメラが設置されていたことで犯人の足取りが掴め、通常では解決が難しいとされる犯罪が
前進するといったことがまずは大きなメリットと言えます。
スーパーや商店街に設置されている防犯カメラを用いて、迷子を発見したりなども割と活躍している
ということを目にしています。
もし、自身が犯罪にあった被害者であれば「ここに防犯カメラがあれば・・・」と思うはずです。
そもそもこうしたことは、プライバシーのことを考えればあまり公にする情報では無いので、
メリットがあまり見えてこないのは「プライバシーが守られているからこそ」だと私は考えます。
【総評:社会は見えないバランスで支えられている】
「潜在的な犯罪」・「見えないところの努力」こうしたアンバランスな上に成り立っている社会で私達は
実際に生活しているので、良いも悪いも見えないところを常に意識して日々生活することが
「法律」以上に私達が共生していく上で重要なことではないでしょうか?



